山梨県北杜市武川町黒澤

2017年07月14


日本の滝百選に戻る

Road Map :中央道を須玉ICで下りてR20に入り、牧原から県道612経由で牧場チロルへの林道に入る。
Route Map:滝見用の広い駐車場から石空川を大きな吊橋で左岸に渡り、滝見台までを往復する。
日本の滝百選』  日本の滝百選の中でも九段の滝と合せて感動的な名瀑に間違いない。
ウィキペディアから
 山梨県北杜市の南アルプス国立公園にある滝。 山を隔てた南精進ヶ滝と区別するために精進ヶ滝と呼ばれるが、元来は精進ヶ滝といえば当滝を指した。 日本の滝百選の一つ。
富士川水系大武川の支流石空川(いしうとろがわ)にかかり、標高1,400m付近から数段にわたり落下する。落差の総計は121mとも180mとも推定され、鳳凰山山域中で最大である。 付近を糸魚川静岡構造線が走り、閃雲花崗岩の露出した断崖を流下して行く。 直下には後述の九段の滝があり、さらに下流にも一の滝、二の滝、三の滝等複数の滝が続いており、石空川渓谷と呼ばれている。 渓谷に沿って、遊歩道が整備されている。
 九段の滝:北精進ヶ滝の直下にあり、落差40m。 末広がりの段瀑で、滝前には美しい白砂の浜が広がる。
石空川渓谷遊歩道終点にある観瀑台からは、上流の北精進ヶ滝と合せ一望できる。
北精進ヶ滝
'11年にドンドコ沢登山道を登った時に ”南精進ヶ滝”に出合い、日本の滝百選に登録されているのは ”北精進ヶ滝”だと知り、早く訪れたいと思っていた。まだ、梅雨明けしていないが、滝見なら傘を差してでも出来るので、雨を覚悟で出掛けてみた。
当初はネットで調べておいた ”九段の滝”を高巻きするコースがあると知って ”北精進ヶ滝”へ行こうと思っていたが、滝見台から崖を下って ”九段の滝”の滝壺近くまで行ったので、危険そうな高巻きは割愛した。中途半端な滝ファンなのだ。
ヒルに取付かれる
帰路、樹林帯の広場に戻って来た時、長靴の上を小さなヒルが這っていた。
まさか! である。こんな綺麗な渓谷にヒルが居るなんて思ってもしなかったのでびっくりである。その後はヒルチェックをしながら歩くが、それ以上のヒルには取付かれなかった。
〔033〕北精進ヶ滝 (落差121m)
'11年10月に鳳凰山へ再登頂する時にはドンドコ沢から登ったのであるが、その時、道中で”南精進ヶ滝”と出くわし、これで日本の滝百選の一つを見ることが出来たと思ったが、それは大きな間違いであり、
日本の滝百選に選ばれているのは尾根を北側に越した ”北精進ヶ滝”であることを後から知った。
きたしょうじがたき
石空渓谷(いしうとろ)
九段の滝(落差40m)
一の滝
二の滝
三の滝
簡易図には小さく ”北精進ヶ滝”が描かれていたが、
肉眼でも同様に小さく見えるだけだった。
”北精進ヶ滝”の駐車場に向かう林道途中に ”北精進ヶ滝”への ”遠望台”があったので寄ってみる。
光学ズームは3倍しか無いバカチョンカメラでは、これが精一杯の写真だ。
今日は平日の金曜日、しかも早朝なので、大型バスも停めることが
出来る広い駐車場には誰も来ていなかった。 沢歩きがあるかも知れ
ないので長靴を履いて6時23分に駐車場を出発する。
遊歩道入口は駐車場から道路を30m程戻った所にあった。
大きなしかりした吊橋を渡って、左岸に入る。
吊橋から上流側を見ると、スリットの入ったユニークな形の
砂防ダムを見ることが出来た。
非常に判り易い散策地図で道標に書かれた番号と地図の番号が対比しており現在地が判り易い。クリックで拡大します。
吊橋を渡ると左岸に道標と散策地図があった。
所要時間には滝までと書いてあるが、実際には
滝見台までの時間である。
地質には興味が無いので、帰路に見に行くことにして往路では割愛する。
新緑の雑木林の中、穏やかな道がしばし続く。帰路ではあるが、
この辺りで1匹の小さなヒルに取付かれた。 こんな所でもヒルは
繁殖しているんだ。 驚きである。
まず目に飛び込んで来たのは、手前 ”一の滝”、奥が ”二の滝”。
アーチ状の鉄橋が目を引く。
古い鉄梯子には落石が当たった痕跡がある。
アーチ橋の中央からは ”二の滝”の全容を見ることが出来た。
遊歩道の先を見れば、鉄梯子、鉄橋が続いており、この先が楽しみだ。
沢歩きもあるだろうと想定して長靴を履いて来たが、
遊歩道の整備が完璧で今の所、長靴の出番は無し。
遊歩道から ”二の滝”の側面を見る。
”二の滝”を正面から見る。
梅雨時なので水量の多さを心配したが、水量としては見頃の適量と感じた。
”三の滝”の表示は草に隠れた見付け難い場所にあった。
”三の滝”も吊橋から全容が見える最高のロケーションだった。
陽が当たっていない影響もあると思うが、沢水の色は地味であった。
ここ ”石空渓谷”では、この程度の滝は相手にしていないのか、どうも無名滝の様だ。一般的には ”夫婦滝”の滝名が付くのだろう。
”無名滝”と言えど、立派な滝なので上からも写真を撮っておく。
どこからどこまでが ”竜洗峡”なのかが判らない。
”竜洗峡”の表示があり、沢に下りてみるが、峡と付く程のものは
何もなかったが、滑滝が続き、雰囲気は最高だった。
”無名滝”を横から見る。
この綺麗な滝も ”無名滝”の様だ。 ”無名滝”にしておくのは勿体ない。
長い吊橋を渡る。
運動靴さえ履けば充分歩ける遊歩道が続く。
色々、調べてはみたが、これも ”無名滝”の楊だ。
道標に書いてある番号と入口の吊橋を渡った所にあった散策地図の
番号がリンクしている。 現在地が判り易い良く出来た遊歩道だ。
ネットの写真で確認しておいた ”北精進ヶ滝”の滝壺に行けるコースの入口を見付けることが出来た。コースと言ってもテーピングマークがあるだけで  ”九段の滝”を高巻きするらしい。 取合えずは滝見台に先に行ってみる。
44分にて ”滝見台”に着く。 目の前には ”九段の滝”と ”北精進ヶ滝”への大展望が広がるが、遠景過ぎるのが残念だ。
展望台から先は崖になっており、立入禁止の看板が立っていた。
”精進ヶ滝”は南と北にあるが、こちらが日本の滝百選に登録されている本物らしい。
  滝見台から見た、手前 ”九段の滝”(落差40m)、奥上方が ”北精進ヶ滝”(落差121m)
  ”北精進ヶ滝”に近付くには、先程見付けた入口から写真左側の樹林帯の中を高巻きする
  必要があるらしい。
崖の草やぶの中を見ると、薄い踏み跡が見えたので、行ける所まで
行ってみることにした。 ここは若い?ジジィに先行して貰う。
滝見台から先は崖になっており、
立入禁止の注意看板が立っていた。
”九段の滝”に近付く踏み跡はまったく見られず。
藪を掻き分けて適当に進んで行く。
飛び石の無い渡渉が2ヶ所にあり、ここで初めて履いて来た長靴が
役に立った。 水深は浅く、渡渉には問題は無かった。
”シモツケソウ”
綺麗な花も掻き分けることになったが、今日は花見どころではない。
沢は長靴を越える水深になってしまったので、
ここで中断する。これ以上進む根性は無い。
沢を渡り、岩を乗り越え、イバラに刺されながら進んで行く。
”九段の滝”の滝壺に近付くと ”北精進ヶ滝”がまったく見えなくなってしまった。
やはり ”北精進ヶ滝”に行くには往路で見付けておいた所から高巻きをする必要がある様だ。
高巻きは左手の崖上部をトラバース的に歩く様だ。
一般的には ”滝見台”への往復だけで充分楽しめる渓谷だった。
滝見台に戻り、帰路に付く。危険そうなので ”九段の滝”の高巻きは諦める。もし、高巻きして行くのなら、この先が入口になるはずだ。
帰路に ”竜洗峡”をもう少し深く散策してみる。
これが ”竜洗峡”かも知れない。
こんなの地質学者でないと、まったく面白くない。
クリックで少し拡大します。
実際の崖肌と解説図とを対比させてみるが、結局、正確には対比させることは出来なかったし、対比させてもどうちゅうことはない。
帰路もブラブラしながら戻ったので43分掛かり駐車場に戻る。
梅雨明けはまだしていないので曇天であったが、雨が降らないだけ
ラッキーであった。
一番最初の吊橋に戻ってくる。 これを渡れば駐車場だ。
往路:44分(滝見台まで)
滝下散策:33分                  
復路:43分(滝見台から)
途中リタイヤ
'17年、山梨県の山、滝巡り
  07/14:石空渓谷 → 昇仙峡板敷渓谷吐竜の滝
  07/15:日向山 → 尾白渓谷 → 桑の木渓谷 → 横谷峡谷